2021/09/21 00:52

松浦牧場の嫁が語る、牧場のこだわり① ノンホモジナイズ低温殺菌製法


松浦牧場では、ノンホモジナイズ低温殺菌製法にて、  「MatsuuraMilk」を製造しております。


この製法、搾りたての「生乳」の味に近い、程よい甘さと濃厚なのにあっさりとした後味が特徴の美味しい牛乳の製法になります。
日本では、10%以下の流通量になり、大変貴重なものとなっております。
私も酪農家に嫁いで、牛乳の事に興味を持つまで全く知らない言葉でした。
牛乳のイメージといえば、「給食」
それ以上でもそれ以下でもないものでした。
しかし、牛乳の事を調べていくと、かなり奥深く、様々な種類があります。

今回は、その中でも
「牛乳の殺菌方法」
「ホモジナイズ処理」
について書きたいと思います。

〇牛乳の殺菌方法

牛乳には、大きく分けて3つの殺菌方法があります。

・低温殺菌  63℃~65℃ 30分間加熱
・高温殺菌  75℃以上 15分間以上加熱
・超高温殺菌 120℃~150℃ 1秒~3秒間加熱

この温度と時間は、牛乳中の菌を殺菌するために定められているものです。
なので温度が低いとそれだけ時間が長くなってしまいます。
ただ、牛乳中の菌を殺菌しているのですが、加熱処理をする事で味が大きく変わります。
牛乳中には、たんぱく質が多く含まれています。
高温であればあるほど、熱変性を起こしてしまいます。(お肉も高温の熱で加熱し続ければ、固くなりますよね!)
低温殺菌法は、タンパク質変性の起こるギリギリのラインで加熱処理されます。
なので、熱変性が起こりにくく、
搾りたての「生乳」に近い、ほどよい甘さと、濃厚なのにあっさりとした後味
楽しめる風味になっているのです

『牛乳を飲むのは、小学生依頼・・・20年以上前だわ~。給食の牛乳嫌いだったの。』

って方でも、「え?!これ牛乳?美味しい!これなら飲める!」と気に入っていただき、定期購入してくださる方も多く、とっても嬉しいです♪
ぜひ、牛乳嫌いなあなたにもチャレンジしていただきたい自慢の「MatsuuraMilk」です。


〇ホモジナイズ処理

ノンホモ低温殺菌牛乳といわれるため、よく「ノンホルモンですか?」と聞かれることがありますが、全く違う事です。
ノンホモとは、ノンホモジナイズの事です。
どちらにせよ、馴染みのない言葉ですよね。私は、酪農家に嫁いでくるまで知りませんでした。
ホモジナイスとは、牛乳中の乳脂肪分を均一化することです。

搾りたての牛乳には、大きいサイズや小さいサイズの脂肪分がバラバラに入っています。

この脂肪分を均一の大きさにして、牛乳の品質を安定させ、消化吸収をよくするためにされているとの事でした。

スーパーに打ってある牛乳も、いつ飲んでも大体同じ味ですものね!

松浦牧場では、牧場で飲むような「搾りたての味」を楽しんで頂きたいと思っています。

なので、できるだけ状態を変えないようにホモジナイス処理は、行っておりません。

ホモジナイズ処理を行わないとどうなるのか?

実は、自然にできた生クリームが味わえちゃうんです♪

乳脂肪を均一にしていないため、乳脂肪同士がくっついて、上の方に浮かんできます。

これは、「クリームライン」と呼ばれています。

そのまま、コップに注ぐと乳脂肪分の高いこっくりとした濃厚な牛乳が味わえます。

そして、下の方は乳脂肪分が少なくなっているので、低脂肪牛乳のようなあっさりとした味わいになっています。

「MatsuuraMilk」は、1本のボトルの中でも飲むたびに味の違いが楽しめる一品になっております。

濃厚な味わいの部分は、お子さんに飲んでもらい、ママはあっさり低脂肪の部分を飲むのもアリですね!(笑)


また、牛乳を飲むとおなかの痛くなる『乳糖不耐症』というものがあります。

ホモジナイズ処理をすると、脂肪に包まれていた乳糖がむき出しになると言われています。この乳糖が消化されないままになるとおなかが痛くなるんだそうです。

なので、いつもお腹を壊してしまうけれど、「MatsuuraMilk」だと飲める!!なんて声もあるんです。

初めて牛乳を飲むお子さんも、ぜひ「MatsuuraMilk」を「ファーストミルク」として飲んでいただきたいです。

外から見て、自分の子どもが乳糖不耐症かどうかなんてわかりませんよね。

もし、牛乳を飲んでおなかが痛くなってしまったらと思うと心配ですが、

「MatsuuraMilk」であれば、その可能性も少ないのかもしれません


「MatsuuraMilk」ってちょっとお高いのですが、お高いのには、「搾りたての味」を飲んでいただきたいために、こんな理由があるのです。ぜひ、お子様のファーストミルクに、大人の贅沢なご褒美時間にいかがでしょうか?